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あき

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九月になれば約束通り、彼女の力は優しく衰える。
その移り変わりを受け止めようと五感をこらせば、
日差しは時に睫毛をくぐるほどに傾き、
ふと運ばれてくる木陰の風が微かな冷気をはらんでいることに気がつく。

次の女はいつも、黙って気配を差し込む。


gomin著「私の窓に映るもの」 より


by cat_owner | 2011-09-07 05:56
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